容姿は美しく、気立てもよくて育ちも申し分ない、知識教養もあり立ち居振る舞いにも品がある、まさにいいお家のお嬢さま。こういった条件が良い若い女性は結婚相談所に登録する方の中でも、すぐにお相手が決まるものです。

婚活サイトやアプリと違い、きちんとした結婚相談所では登録されたプロフィールでお互いに会ってみたいという希望があると、アドバイザー立ち合いのもと、すぐにお見合いできます。その初回のお見合い後は、二人の間でデートの約束をしてお付き合いが始まります。

お相手も何の問題もない素敵な男性ならば、お付き合いが始まるとトントン拍子に結婚の話になります。ですが、お互いにいい雰囲気になってきて、いざ、具体的な結婚式の日取りなどの話になると、女性の方が急にしり込みしてしまって破談になってしまうケースがあります。なぜでしょう？

結婚するにはそれなりの覚悟が必要です。よく、結婚することが決まると“年貢の納め時”などという言葉で表現することがありますが、独身時代の花やかな生活や、独り身の気楽さをあきらめる時という事です。

そういった自由さを手放し、結婚という人生の一大イベントに向かってパートナーとなる人と手を取り合って歩んでいかねばなりません。さらにその結婚はゴールではありませんから、その後に続く結婚生活では両親の庇護のもと、生まれ育った居心地の良い実家を離れ、世間の荒波にもまれながら新しい人生を切り拓いていくわけです。特に女性は生活環境がそっくり変わってしまう事も少なくありません。そんな新しい生活へ飛び込む覚悟が出来て居ないと、結婚を目の前にして怖気づいてしまうのです。

結婚は幸せなものです。ですが夢物語ではありません。実生活の延長です。どんなに素晴らしい条件を持っていても結婚に対する覚悟が足りないとそこに踏み込むことはできません。