未婚の男女に「結婚しない理由」を尋ねると、一番多いのは「結婚にかかる資金がないから」という回答だそうです。確かに結婚式はもちろん、新婚旅行や新居の準備と、結婚すれば当面は出費がかさむのは予想がつきますし、低賃金で働いている若者にとっては頭の痛い話でしょう。婚約、結婚式、新婚旅行までだけでもおよそ460万円というのがここ数年の平均額のようですがその内訳は、婚約の際の両家の顔合わせ食事会6～7万、結納をするなら35万、婚約指輪は平均額で30万、二人の結婚指輪に30万、結婚式に300万、新婚旅行に60万、とちょっと書き出すだけでも悩ましい数字が並びます。自分の生活でいっぱいいっぱいな若者が見たら結婚も諦めたくなるというもの。結婚にはお金がかかりすぎます。

ですが、昨年はコロナ禍もあって、この結婚にかかる資金額も随分と様子が変わったようです。

結婚式に限らず、人の集まるさまざまなセレモニーが簡素化、低料金化されてきて、結婚資金を試算している人の中には「思っていたよりも意外に安く済みそう」という声も。食事会や結婚式自体も小さく小ぢんまりとまとめたプランにすることで、今までとても遠く遥か彼方の夢のように思えていた『結婚』そのものが手の届く範囲の目標に感じられるようになる人もいるようです。

コロナ禍を逆手にとって縮小プランを考えるとき、最低限必要なものが何なのかを熟考することになります。そこには結婚する二人が本当に大切にしたいと思っているものだけが残るはず。二人にとって一番大切なものは何なのかがはっきり見えてくるのです。

無理無駄を省いて、賢く自分たちらしい結婚をしたいですね。