いいことは「おかげさま」わるいことは「おたがいさま」 助け合えたら
2023.5.2
仕事でも恋愛でも結婚生活でも、人は誰かと一緒に生きています。その中ではいいこともあれば悪いこともあるものですが、あなたはいいことが起きたときに「おかげ様で」と素直に思えるでしょうか?
人はつい、いいことは「自分の手柄」と考えてしまいがちです。「私がやってやったから」「俺が言ってやったから」と、まるで自分がその幸運を引き寄せてきたかのように言ってしまうのです。でも本当にそうでしょうか?
もし本当にそうだったとしても、そんな傲慢な考え方では幸せは半減します。「私が」「俺が」と威張っている人の前では周りの人も一度は「そうね、ありがとう、あなたのおかげで」と言ってくれるかもしれません。でも、心の中では「頑張ったのはあなただけじゃないけどね」とうんざりしているものです。
いいことがあったときにあなたが「これは○○のおかげね」「○○からの贈り物ね」と素直に言えていたとしたら、周りの人も喜んで一緒に祝福してくれるでしょう。何よりもあなた自身の気持ちが楽なはずです。
また、世の中いいことばかりではありませんから、もしも残念なことが起きてしまったときに「あなたのせいでこうなった」「あなたが失敗したからこうなった」と周りの人のせいにしてしまってはその場の雰囲気はギスギスとして、いたたまれなくなりますね。それにそんな言いがかりをつけていては、次にあなたが失敗したときに周りの誰もフォローしてくれなくなります。
残念なこと、良くないことは誰にも起こり得ます。そんな時に大切なのは「おたがいさま」の気持ち。だれかが失敗したとしてもそれはもしかしたら自分だったかもしれない、そんな風に考えて助けあえたらあなただけでなく、周りの人みんなの気持ちが楽になります。
パートナーとの関係もまさにこの通り。幸せは二人で紡いで行くものでどちらかが苦労して繕うものではありません。嬉しいことがやってきたら「あなたのおかげでこんなに幸せ、ありがとう」。困ったことが起きたら「私も頑張るからあなたも頑張って、一緒に乗り越えていこう」という、おかげさまとおたがいさまの精神を忘れてはいけません。