シンメトリーとは左右対称のこと。人の顔で例えて言うなら「鼻筋を中心に左右の小鼻や眉や目の大きさや位置角度が同じで、口の大きさは真ん中からちょうど左右が同じ大きさ、形になっている」という事です。髪型も「前髪は真ん中で分かれている」という事でしょうか。

『左右対称の顔をしている人のほうがモテる』とは、昔からよく言われていました。

理由は「左右対称な顔は健康的な良い遺伝子の現れ」だと考えられていて、人は本能としてより良い自分の子孫を残していこうとするので、無意識のうちに優秀な遺伝子を持つとされる左右対称な顔の人を好ましいとしているから。これが「対称性が高い人＝美男・美女」と言われていた所以でした。

しかし、近年の研究で実は顔の造作の対称性は遺伝子の優劣とは無関係だとわかってきました。

左右対称のものを良しとするのは実は見る側の理由で“脳が認識しやすいか否か”を基準として、左右対称でわかりやすいもののほうが脳は視覚情報として取り入れやすいので、無意識にそれを好ましいとしているからなのだとか。

蓋を開けてみると「なーんだそんなことか」と拍子ぬけしてしまいそうですが、実は単純明快でわかりやすいもののほうが万人に受ける、という簡単な理由なのです。

「左右対称でない顔だから美人ではない」と思っていた方、そんなことはないと自信を持ってください。アンシンメトリーは個性の現れ。ユニークな独自性だと考えましょう。