“色気”とは一般的には“セクシャルな魅力”のことを差し、女性の魅力に対して使うことの多い言葉ですが、男性にもその魅力があるならば、それが女性に対してだけ感じさせる色気なのか、はたまた同じ男性から見ても色気があると感じるのか・・・

なぜか“色っぽく見える男性”とはどんな人なのか、考えてみましょう。

女性に対して使われることが多い表現ですが、男性に対して使うときは女性っぽい中性的な美しさなどについては“男の色気”とは言わないようです。むしろいわゆる“男らしさ”を“男の色気”と表現することの方が多いよう。

外見的な男らしさとは、ずばり適度に鍛えられたスーツの似合う胸や首筋、腕まくりしたときにちらりと見える筋肉質な腕、さっぱりとした清潔感のある髪、品格を感じさせるすっきりした姿勢などでしょう。

内面的な男の色気を感じる人の特徴としては、ペラペラとおしゃべりな人よりもどちらかというと口数の少ない硬派なタイプが挙げられます。ただ単に寡黙な方がミステリアスに感じることもありますがそれだけではなく、話すペースがゆっくりと落ち着いていて余裕を感じさせてくれる男性は、女性から見ても男性から見ても魅力的に映ります。精神的・経済的に余裕があり自信にあふれているけれども、話す内容は謙虚で、周囲の人にいつも優しい男性にこそ、男の色気を感じるもの。

欧米では自衛隊員、消防士など“弱い人を助ける立場の人”にセクシーさを感じるといわれているようですが、これも逞しさや力強さの内側にある博愛精神が魅力なのではないでしょうか。

“男の色気”とは鋼のような力強さと、陽だまりのような優しさの両方を併せ持つ人から醸し出されるものなのかもしれません。