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幸せのカタチ

世界中が未曽有の危機に陥っている今年、幸せとは何なのだろう、と改めて考えた方も多いのではないでしょうか。あなたにとっての幸せとは、いったい何ですか?どんなカタチだったらあなたは“幸せ”と感じますか?

結婚して子供を持って、家族みんな仲良く、食べるものにも着るものにも不自由なく温かい家で暮らす・・・もちろんそれは素晴らしいことです。大切な人がいつもそばにいて、笑顔でいられることはとても幸せなことです。それも一つの幸せのカタチです。
でも、それだけが幸せでしょうか。結婚していなかったら不幸でしょうか?子供がいなかったら不幸なのでしょうか?家族がバラバラに暮らしていたら不幸なのでしょうか?

ちょっと難しい内容になってしまいますが、「幸せ」を決定づける概念についてお話します。
『幸せ』を心理学的に定義すると『Well-Being“持続的により良い状態になること”』というのだそうです。たくさんの研究や調査に裏付けされた定義で、心理学者が提唱しています。
ではこの『持続的により良い状態になること』とはどういうことでしょうか。少し具体的にすると
・「喜び」「感謝」「安らぎ」「希望」「愛」といったポジティブな感情で
・楽しみながら心底夢中になれるものがあり
・自分を取り巻く人たち(家族や仲間)と良好な関係を保ちつつ
・人生における意義を感じながら
・夢や目標を達成し、さらに向上していくこと
ということです。

もう少しわかりやすく言うと
『楽しく時間を忘れて夢中になれる何かがあって、信じあえる、支えてくれていると感じる人(存在)が一人でもいて、自分の仕事や持っているもの、やっていることが誰かの役に立っていたり喜びになっていたりすること』です。
こう考えてみると、皆さんどこか当てはまるのではないでしょうか?
YouTubeやFacebookであなたの投稿に「いいね!」をくれる人がいる、そんなことでも知らない誰かを喜ばせていることになります。「お金がない、結婚できない、自分は不幸だ、どん底だ」と言っている人も本当は意外に幸せなのです。

「夢や目標が見つけられない」といって悩む人がいますが、人生の意味や意義、目的は「何をしたいか」「夢はなにか」という自己実現的な考え方ではなく、
『自分は、この人生で何をすることを求められているか』『誰かのため、何かのために、自分にできることは何か』という視点で考えてみるといいのです。
自分の人生でどんな幸福を手に入れたいかと考えるのではなく、『この人生で自分が求められていることは何か、自分の役目は何なのか』。そういったことに意味を見出すことができたら幸せなのです。
お金があるとかないとか、容姿がいいとか悪いとか、そういうモノで幸せは量れないということです。

もう一度考えてみてください。あなたの幸せとは何ですか?幸せのカタチは人それぞれ、いろんなカタチがあっていいのです。幸せは他人と比較するものではなく、自分が決めるものです。