Now Loading...

美しい髪が女を上げる

昔から「髪は女の命」と言います。
長くて艶のある髪は女性の象徴とされ、平安時代の肖像でも女性は髪を長く描かれており、
現代でも「髪の長い女性が好き」という男性が少なくありません。なぜなのでしょうか。

髪はその音(おん)から『神』にも通じ、古来宗教的意味合いが強く、男性でも女性でも髪を伸ばすことで悪霊を払う力が宿ると考えられていました。国によっては『髪も身体と同じ、神が想像したもの』として刃物を入れる事を嫌う風習もあります。日本ではそれが明治維新まで続きましたが、男性はその時代に髷を切り落とし、やがて戦争が始まると坊主頭にすることで気を引き締め、戦意を高揚させるという精神面の緊張と頭皮を清潔に保つという衛生面での理由で短髪が主流になったのです。
宗教上の理由に限ってではないのでしょうが海外では現在でもチベットやモンゴル、
インド、ハワイなどの島国や南米の一部、北欧などでも長髪の男性もごく普通に見られます。

 

現代日本ではおよそ7割の男性が「はじめて出会う女性はまず髪を見る」という統計もありますが、
それは無意識のうちに、切り落としてしまった『髪(神)』への憧れや畏敬の念もあるのかもしれません。
ともあれ長い髪を綺麗にキープできるということは毎日のお手入れに時間もお金もかけてあげられるということ。自己管理能力の高さや心の豊かさ、心身共に健康であることの証とも言えそうです。

「長い髪の女性が好き」という男性はそこまで深くは考えてはいなくて、ただ単に“きれいな髪から漂ういい香りが好き”というだけの事かもしれませんが、髪のお手入れをきちんとすることはプライベートでもビジネスシーンにおいても好印象であるに間違いありません。これから毎日20分、今よりも髪に時間を割いてみてはいかがでしょう。